労働条件
コンプライアンスというのをよく耳にする機会が増えてきた。
コーポレートガバナンスとかもそうだ。
人がひとりではない以上、組織という括りになる。組織である以上責任と義務が発生する。
経営する側と働く側でこの責任と義務はかなり大きく違う。サラリーマンでいるうちは知る由もない苦労を経営者はしているということを知っているのも悪く無いかと思う。
逆に、経営者は、働く側が知らないだろうと思い込み、不適切な労働環境を意図的に敷いている事も少なくない。
特に、介護業界ではその傾向が強いように感じる。
自分の体験も踏まえての事であるが、立ち上げ間もないベンチャーだからとか、いつかはちゃんとした体制を作るとか、コンプライアンスのコの字すら守る気の無い経営者はそんな言葉で労働者を騙そうとする。
いや、実際いますよ!そんな経営者。遅かれ早かれそんな会社は淘汰されていきますが、働いているスタッフはそうもいきません。
この業界は気前がよいのかわかりませんが、サービス精神が旺盛で、残業までもサービスしているところがかなりあるようです。
どんなに労使で協定を結んでいても、超過労働はきちんとした対価を支払わなくてはいけません。
使用者には被使用者の健康を守る必要があります。
そんなことを知っていて確信犯でギリギリのラインを歩く事業者を何件か見てきました。
ますます介護に従事する方々が減ってしまうと危惧しております。
どうか、良心のある経営者が介護業界を盛り上げていってほしいと願ってます。