リハビリテーション×アクセラレーター=イノベーション

リハビリテーションが必要な方に必要なだけ必要なときに提供出来る仕組みと、制度を作るための学習的な事を書いています。

実地指導から行政の傾向を読んでみる

陽も次第に短くなり、朝晩だいぶ涼しくなってきました。

季節が進んできたなぁー、と感じるこの頃です。

今日は、勤務先のリハビリデイサービスに行政からの実地検査がありました。(八王子では実地指導ではなく点検て言うらしいです)

オープンから2年4ヶ月でやっと来てくれました。

今回は、法改正などもあった後ですので、生活向上と目標についてが課題になりそうだと噂には聞いておりました。

点検担当者は2人。

運営担当とサービス担当で分かれていました。

サービス担当の方は、数名の利用者ファイルを点検。

計画書とケアプランの整合性、居宅訪問から導き出された生活課題を個別機能訓練でどのように解決していくのか。

目標は段階的かつ生活向上に繋がるか。

数名のサンプルを細かく確認してくれました。

なかなかどれが正解というねが無いのですが、結果、我々のやり方で大丈夫。との事でホッとしております。

むしろ、利用者さんの課題を見つけるための色んな取り組みに対してお誉めの言葉をいただきました。

やはり、加算を算定する以上、それに見あった効果的な関わりが出来ていないと、指導の対象となる。

とのことで、指導担当者さんもかなり勉強してきたそうです。

この先、市区町村マターの地域密着型に移行する事業所やそうでない事業所もでてきますが、通所サービスに求められているのは、単なる「お預かり」ではなく、費用対効果のあるサービスが必要になる事がわかりました。

まぁ、当たり前と言えば当たり前ですよね。

当たり前の事を淡々と、利用者さん第一で運営していく当たり前の事業所を増やしましょう。

第3回これからの理学療法を考える会に参加して・・・

お盆が過ぎて、やっと朝晩は少し過ごし易くなってきましたね。

まだまだ日中は暑いので、注意が必要ですが。。。

きっと、あっという間に秋が来て冬になるんだろうなと。

思うこの頃です。

さて、表記の第3回理学療法考える会に参加してきたので

感想など、自分の頭の整理のために書き残しておきます。

この会は偶数月に開催されており、場所は蒲田です。

毎回、優秀な講師の方をお招きして、タイムリーな情報を

提供してくれたり、グループディスカッションの時間を必ず

設けたり、協会関連の情報なども時には得られます。

参加者も、危機感を感じている方が多く参加している熱い会

です。会費は1,000円でどなたでも参加が可能です。

開催のアナウンスは、「PT-OT-ST.net」やfacebookで告知

されることが多いです。

今回の内容も非常に有意義でした。

まず、株式会社ケアレンツの代表取締役 井田さんによる

「ささえるひとを、しあわせに」のコンセプトで立ち上げられた

Webサイト 「オヤミル」 の紹介がありました。

https://www.oyamiru.com/

これは、介護している人の負担軽減を目的としたサイトだそうです。

介護する人が、リハビリテーション専門職等とつながり、生活上の

課題等を質問でき、地域資源や介護資源とのマッチングも可能とする

ことで、支える人を支える仕組みを作っているようです。

私も微力ながらお手伝いをさせていただいてますので、よかったら

訪問してみてください。

次に、友清さんによる最新の業界情報の提供があり、我々の職域

などについて考えさせられる提示もありました。

メインは、厚生労働省保険局の森さんによる講義でした。

森さんのお話の中で印象に残っているのは、被用者保険の特性を

踏まえた保険事業の仕組みを構築していくことも、我々の職域として

成り立つのではないかということ。

また、産業リハビリテーションの分野や、生活習慣病関連への

予防的取り組みを、保険者・事業主と連携して介入していく事で

加入者の健康意識向上、生活習慣の改善を図り、健康の維持改善

を狙うというスキームも療法士として目指してもいいのではないかと

いうような趣旨でした(間違っていたらゴメンナサイ汗)

最後に、参加者6名程度でグループになり、ディスカッションの時間

えーーーー、テーマは。。。

スイマセン覚えてません。

が!皆がみんな現状に対して危機感を持っており、それぞれに

持っている想いが非常に強いということを感じました。

時間は当初15分だったにも関らず、議論が尽きない・・・

一言で発表をまとめると「アウトカム」が大事ということと

理学療法士としてのアイデンティティ、一般の方々に知ってもらう

事、教育制度の見直しなどさまざまでした。

まさに、今回出てきた事は、我々がもっと危機感を持って対応して

いかなくてはいけない事であると思います。

そんな熱い議論が時間内で終わるわけも無く、第二ラウンドを

別施設(桜水産という居酒屋)で開催。

終電時間を気にしつつ・・・

思わぬ縁が実はあったり、あの人と繋がっていたんですか~!

なんて事を語ったり。

あ、写真撮ればよかった。

まぁ、そんな想いを持った人たちの勉強会です。

当然といえば語弊がありますが、100%男子でした。

次回以降は女性も参加して欲しいと思います。

明日からまたお休みをいただいて、親孝行してきます。

おやすみなさい。

木村

実地指導から学ぶ

久々の更新となりました。

お盆はお休みをいただいておりました。

我々の会社はお盆休暇があるので助かります。

オンとオフの切り替えをきちんとしないと容量オーバーして

しまうので、きっちりとお休みしました。

さて、今日から通常業務となりましたが、来週の火曜日には

行政からの実地指導があります。

事業所が開設したのが平成24年の5月。

なかなか来ないな~!と思っていた矢先の知らせでした。

過去、全ての勤務先で実地指導を体験してきて、通算5回目に

なります。毎回勉強になっております。

「指導」ということなので、運営上のあいまいな箇所や

対応に困っている事例なども相談して、より良いサービスに

繋げるようにしたいと思っております。

現在勤務している会社自体が、大企業のサポートを受けて

居るので、コンプライアンスには非常に気をつかってます。

そのため、実地指導があるからといって、慌てて何かを作る

という作業はありません。むしろ、今までの全ての利用者さん

の情報を見返して、見直して、「もっとこういう目標が立てられた」

とか確認しながら反省することのほうが多くなっています。

実地指導で過去の記録を見返すことは、自分たちのしてきた

サービスの結果を客観的に見直す良い機会だと思ってます。

サインがあるかどうかとか、時間の整合性が保たれているか

とか、法令上必要な箇所の確認は、日々の業務内にキチンと

業務内容として落とし込まれており、抜けが無いような仕組み

さえ構築出来ていれば、そんなに困ることはありません。

むしろ、利用者さん個々の目標設定、メニュー選定、定期評価

などの中身が充実しており、その方の生活向上に繋がっている

かが重要となります。

しかし、我々介護保険事業所は、保険者から「指定」されて運営

しています。きちんと守るべき事は守る。その中で生じた

運営上の細かい部分の疑問点をいくつかリストアップして

指導担当者さんの意見を聞こうと思っています。

そういう機会なんだということの認識でいます。

指導担当者さんも、行政内の色々な部署を回ってくる方が

多いのも事実で、担当者さんも分からない事だってあります。

そういうときは、法令根拠をしっかりと見つけて解釈していく作業

が必要となります。

弊社では、結果が求められるような事業形態での運営をしている

関係上、個別機能訓練の目標設定や管理、生活動作との関連

性をどのようにリンクさせ、生活の質の向上に繋げているか

という部分で、我々の考え方や、運営の方法が適切かどうか

は確認しておきたい事項ではあります。

今までもこれからも、結果として、リハビリ型デイサービスを

利用することで、良好な費用対効果が認められる。という

アウトカムを確立したいです。

ただ身体を動かす場所だけではなく、それぞれの生活状況

環境、夢、目標、生き様をきちんと分析して、利用者さんの

真のニーズを把握する作業を深化させていけるよう日々

研鑽をしていき、たくさんの人と笑顔で過ごせるように。

だらだらリハ、なんちゃってリハ、してもらうリハからの脱却

を推進してまいります。

戦争を知らない僕たちが8月に感じること。


※画像と本文は関係ありません。ある日の新幹線から撮影した日本一の富士山です。

8月。

毎日暑い日が続いていますね。体調を崩す方も増えています。管理が非常に難しい気候ですね。

毎年毎年、暑さが厳しくなっている気がするのは私だけでしょうか。

とにもかくにも水分、栄養、睡眠の3つは十分すぎるくらい取りましょうね。

ビールは水分にはなりませんからご注意を。

そして高速道路の交通量が増えます。普段運転していないドライバーさんがいます。車間距離、速度に十分注意しましょう。

さて、変わらず毎年8月はやってきます。

今年は太平洋戦争が終わって70年だそうです。

なんだか信じられませんね、平和だ平和だと小さい頃から言われて育ってきた僕らとしては。

日本が戦争をした。という事実がイメージできずにいます。

でも事実、おじいちゃんとかの出征の写真とかを見ると、戦争していたんだということをはっきりと認識できます。

日本は戦後、平和国家としての地位を作り守ってきました。

これからも守っていってほしい、自分の子供が戦地に赴くのは嫌です。

なによりも、戦争という名を借りて、人が人を殺すという行為が理解できません。

争いが無くなることはないでしょう。が、人には知恵があります。動物じゃないんだから、違う解決方法を考え抜いてほしいと思います。

日本の先人が作り上げた平和国家をこの先もずっと維持してもらいたいと切に願っています。

改めて2割負担にもの申す。

8月から介護保険料自己負担額が一部変更になったのは皆さんご存知かと思います。

収入に応じた負担額に変わりました。

利用者さんも7月中旬からだいぶソワソワしだして、先週あたりから通知が来はじめたようです。

利用回数を制限した方1名。

利用見送りになった方1名。

出ました。利用制限。

見送りになった方は、開設間もない時期より利用していただいた方。

男性で90代間近で高齢者世帯。奥さまも利用していただいてます。

奥さまに介護負担を掛けまいと頑張って来られた方です。

2年くらい関わっているなかで、入院2回。それでも戻ってきてくれて、自分と奥様のために一生懸命身体を動かしていました。

正直言って、今の運動ペースが無くなると、あっという間に活動性が低下し、生活動作に支障が出そうです。

負担額が倍になると困る家庭の事情がそれぞれあるのです。例えば住宅の改修が必要とかね、家庭内の事情が。あるんです。

必要な人に必要なだけリハビリテーションを提供したいという思い。

しかしながら、現実、必要な方が利用できなくなる制度。

悔しさと無念さ。

住み慣れた地域でその人らしくいきいきと暮らしていけるためのサポート。を、我々は謳っています。

頑張る人の足を引っ張るような制度に疑問を感じています。

社会保障費云々。わかってます。

利用を継続するメリットが伝えられていなかった。

かもしれません。

それは反省課題です。

それより以前に、現役時代に、国のため、社会のため、一生懸命働いたから高額な所得をもらっていたかもしれない。だから年金必然的に年金受給額や世帯収入が増えたかもしれない。

本人様も、非常に無念です。辞めたくはなかったけど申し訳ない。

と、話されていました。

だんだんこれ、エスカレートしていきませんか?

この制度を皮切りに、頑張らなきゃいけない高齢者をもっといじめるような制度がまた出来そうな気がしてなりません。

ある程度の制限は仕方の無いことかと思います。

必要な方には必要なサービスが提供できる仕組みを作らなきゃと思います。

現場で利用者さんと関わっている我々がやらなきゃいけないのだと思います。

送迎について思う事など・・・

8月に入りましたね。もう3日過ぎましたが。

暑い日が続いていますね。

月曜の週初めから色々とバタバタしておりまして。

何とか調整しつつ、整うのは9月になりそうだなという

見込みだけイメージして。

さて、タイトルにあるように、送迎について思う事をちょっと

書き連ねていこうかと思います。

皆さんの事業所(デイサービスや通所系の方)では送迎

体制どうなっていますかね。

我々は店舗にもよりますが、ドライバーさんに勤務しても

らっているところが多いです。

最近、介護事業所の送迎車事故が増えているという報道

があったので、気になってます。

店舗の運営タイプにもよりますが、一般的にデイサービス

は朝9時とか10時くらいから夕方16時くらいまでの1日型

と、9時から12時まで、14時から17時までとかの半日型

に分類されるかと思います。

朝、通勤通学の一般車両に混じって、介護事業所の看板を

背負った送迎車も多く見かけますね。すれ違うたびに見てま

すが、大きな事業所ほどドライバーさんのような方が運転を

しており、規模が小さな事業所ほど、スタッフと思われる方が

運転している傾向です。

事故が多い。

そういうニュースがあるたびに、「人災」である可能性が高い

のではないかと感じてしまいます。

特に夕方の送迎時は、注意が必要です。

世界のTOYOTAが発信する安全センターの調査でも証明されています。

https://www.toyota.co.jp/mobilitas/anzen/vol23_1.html

冬、特に夕方の運転にはくれぐれも注意しましょう。

これは、全体的なデータとして解釈してもらいながら。

介護現場という事で違う視点で考えていみたいのですが。

朝は、昨日の疲れが残ったまま運転していませんか?

夕方は、昼間の勤務の疲れが溜まった状態で運転していませんか?

介護事業所でも、きちんと定時に近い時間で終業出来る所は

大きく問題にはならないと思いますが、月末などは多くの事業

で書類作成等の残業があり、遅いところは本当に遅いようです。

そして、翌日に疲れや睡眠不足のまま運転する。

怖いですよね。

夕方も同じです。

介護現場は、人対ひとです。コミュニケーション一つとっても、神経を

使うもんです。

そんな疲れた状態で夕方の送迎に出る。

ちょっと心配ですね。

でも、ドライバーさん雇う金銭的余裕はないし。

朝、昼、夕だけ都合よく来てくれる人もいないんじゃないかな?

と、考えてしまいます。

でも、よく考えて下さい。

事故を起こして、利用者さんやスタッフに万が一のことがあったら

それこそ、お金で解決できないほどの大変な自体になるという事を。

ドライバーさん一人いたら、スタッフが一人お昼休みをちゃんと

取れるようになります。

お昼休みは常勤で勤務している方は、必ず1時間以上取るように

しなくてはならないのは企業の義務です。ちゃんと休んで

フレッシュな状態で午後や、送迎に行けるように人員配置や環境を

整備する事が、最終的には利用者さんの安全を担保するという

事に繋がるはずです。

あと、車の整備とか購入などもそうです。

運営資金が乏しいのは最初は仕方がないです。中古で程度の良い

物を選ぶと思います。

ただ、いつまでたってそういう車両を送迎で使用しているというのは

どうかと思うんですね。

他人さまの命をたくさん乗せて毎日朝昼夕と運行するのですから

それなりの安全性能がある車両に替えていくべきだと思います。

ほぼ毎日の送迎業務を可能であれば外部委託や専門の運転手を

雇用するという方法で、利用者さんやスタッフの命を守ってほしい。

また、国はそういう事例を反省して欲しい。

削減削減で介護保険点数が減らされると、事業所として一番削減の対象

となるのは、やはり人件費なのですから、安全に運営できるための

点数設定をするなり、運転手配置を促すなどして対応してもらいたいと

願ってます。

楽しみや目標達成のために通所される利用者さんがこれ以上不慮の

事故で無くならないような仕組みを考えていってほしいと願ってます。

あったらいいな、リハビリテーション保険

本当は今日のブログ記事にしようと考えていた事があるんだけど、もうちょっと調べてから書きますね。

リハビリテーションが必要な方に届いていない現状について。の予定です。

今日はタイトルにある

リハビリテーション保険についての思い付きやら希望やらを、出来る出来ないとかの議論はなしにして、ざっくりと!

これを考えついたのは2年前くらいになりますかな。

リハビリテーションの日数制限とか、小児領域のセラピストや事業所が少ないから、とか、漫然としたアウトカムに主眼を置けていないリハビリテーションが横行?しているような気がしたから考えました。

保険の根本は相互扶助だったかな。そんな仕組みですよね。

将来発生するであろうリスクに対して、たくさんの人が少しずつお金を出し合って、保険適応になった際には給付する。超簡単な理解だとこうなりますよね。

いま、この分野の勉強を始めたところなので、間違えていたらスイマセン。

きっと公的な保険としての制度運用は難しいのかな、と思ってます。

だから民間の保険会社で商品として開発、販売してくれないかな。という希望です。

現物支給と現金支給って二種類あるんですけど、民間の生命保険会社とかは現金支給ですよね。

平成24年くらいに現物支給してもよいよ!となった気がします。

だから、今までは入院したら1日あたり○○円です。となっていたのが、現物支給に置き換えると、「今回は、外来リハビリテーション30日分ね!」とかサービスに置き換えられる可能性があるって事になります。

※これはあくまでアイデアですので、医師法とか法律解釈は加味していません。

治療を受ける先は保険会社が指定した施設なり病院なりになりますかね。

実は、在宅療法士が指定を受けても良いんじゃないかとにらんでいます。

そうしたら、地域にもっとセラピスト出ていきますよね。

それこそかかりつけ療法士がたくさん活躍できますよね。今まで制度の制限とかでサービス提供されず、リハビリ難民になってしまっていた方々にも朗報ですよね。

でも、形としては、開業。じゃダメだと思います。それもアイデアはあります。

この構想(空想)のデザインはちゃんとあるんですよ、自分しか持ってませんが。もし、仮に動かすなら、利用者・保険会社・受託施設かセラピスト。三方よしになるんです。

かかりつけ療法士をひろめる会のメンバーで出来るといいなと思います。

課題はお金集めかな?

そんな空想ですが、実現したら面白いなと、ニヤニヤしながら書いてます。